人物紹介
衛宮 士郎(えみや しろう)
衛宮切嗣の養子。
十年前に起こった新都の大火災の生存者。
その時のショックのため、自身の生い立ちを含む火災以前の記憶を失っている。
八年前、恭也が衛宮家に居候が決定した際に弟子入り。
五年前に養父が他界すると、恭也に連れられ全国武者修業の旅と称した放浪生活を始める。
旅先で数多くの事件に遭遇し、多くの人と触れ合い、その経験は士郎の成長に様々な影響を与えることになった。
冬木市に帰還した後に中学に編入、穂群原高校に進学し現在に至る。
旅先で出会った人達との付き合いは今も続き、特に世話になった遠野の屋敷には一月に一度は誘われる。
高校一年の頃に弓道部を退部し、それ以来無所属。
成績は中の下。
魔術師でもあるが腕前は半人前以下で、現在使える魔術は『強化』『解析』『投影』の三つだけである。
投影魔術が使えるといっても、現在まともに投影できるのは小太刀と飛針、後は基本的な一般武器だが。
趣味は機械弄りと家事全般、そして鍛錬。
特技は『解析』と異常なまでに優れた視力による技の模倣。精度は本物以下だが、ヴァリエーションは豊富。
高町 恭也(たかまち きょうや)
旧姓、不破。
永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術、通称御神流の使い手。
御神流の中でも暗殺を得意とする不破家の出。
幼少期、御神宗家がテロに遭うも、父・士郎と放浪生活を送っていた彼は被害を免れる。
その後、父の再婚に伴い高町の姓を名乗るようになるも士郎はSPの仕事中に死亡。
帰るべき家に続いて父を失い、家族を護るという想いが強過ぎ、父のノートを頼りに独学で無茶な鍛錬を重ねた末に膝に重傷を負う。
それ故、御神の剣士として完成することはないと思った彼は美由希を御神の剣士として完成させることに熱意を注いでいた。
しかし、フィリスの勧めにより手術を行った結果完治させることに成功し、彼自身も御神の剣士としての完成を目指すようになった。
大学卒業後香港警防に入隊し、その任務中の戦闘時、敵の研究の一環と思しき装置により美由希と共に異世界へと飛ばされる。
切嗣と出会い、帰る手段が簡単に見つからないことを悟ると、衛宮家に居候することになる。
切嗣が他界した後の士郎の様子に、かつて膝を壊した頃の己と似たものを見た彼は少年を放っておけず、半ば無理矢理旅に連れ立った。
現在はSPや傭兵として世界中を飛び回っている。
そのため人脈の広さはかなりのもので、実は結構な額の貯蓄もある。
趣味は釣りと盆栽と昼寝。
得意とする技は御神流奥義之六『薙旋』
高町 美由希(たかまち みゆき)
旧姓、御神。
御神宗家の血を引く御神流正当継承者。
恭也の父方の従兄妹にあたり、恭也とは世界を飛ばされて戸籍を偽造する際に夫婦という関係になっている。
おっとりとした性格で、機械オンチかつ料理オンチ。
理不尽を嫌いながらも、香港警防の仕事柄そういった事件に触れざるを得ず、大切な者を護る為に必要ならば割り切ることへの躊躇は少なくなった。
恭也の細やかな配慮の行き届いた指導と母・美沙斗の教えで、力こそ恭也に劣るものの速度に優れた剣士として成長。
士郎を連れて恭也が旅立った際、残される大河のことを考えて衛宮邸に残った。
趣味は読書、ジャンルは問わない。あと刀剣マニアな一面もある。
得意とする技は美沙斗直伝の御神流・裏・奥義之参『射抜』